高齢両親をサポートするため、8月10日~9月19日の予定で、リスボン~フランクフルト経由で、東京の羽田空港に到着したのは、夕方5時半頃。実家に電話しても、全然つながらなく、心配していたら、母から、Line のメッセージが。
「お父さんが、背骨圧迫骨折で、今、病院です。」
Oh My God!
痴ほう症の91歳の父が、夜中に、ベッドの側で転倒したようですが、本人は全く覚えていません。
空港からタクシーで病院に向かうと、父が、看護婦さんに、大きな声で不満をぶつけていて、病院内に声が響き渡っていました。痛み止め注射が効いているから、痛みが全くない状態らしく、「俺は、どこも悪くないのに、なぜ入院しなくてはいけないんだ!」
本人の意思がないと入院できないから、結局、父を自宅に連れて戻る羽目に。
翌日から、背骨の痛みが相当ひどくなってきたようで、やっと、入院したいと言い出したけど、病院を一度拒絶したら、次を見つけるのは、痴ほう症もある患者にとって、大変難しい・・
そんな父を、実家で母と支えて数日後、なんと、私が、コロナ陽性になってしまいました。
超高齢の両親に感染させていないか、とても不安な中、実家の2階で隔離生活をスタート。
89歳の母独りで面倒みることはできないと判断で、兄が仕事の休みを取り、サポートしてくれていた矢先、なんと、父が、コロナの症状を出し始め、痰がひどくて危ないから、救急車を呼んで、検査してもらうと、結果は陽性!
しかし、病院の緊急病棟は、全く空きがないということ。
入院することもできず、まだ陰性である母を守るため、自宅の父の寝室で隔離をスタートさせました。コロナ経験したばかりの抗体を持つ兄が、介護を引き続き担当してくれ、幸い、父の症状は、6回のワクチン接種の効を奏したのか、翌日には、症状も大幅軽減されて、一安心。のはずでしたが・・。
痴ほう症の父は、自分がコロナということも理解することができなく、「寝室から出る!トイレも自分で行く!」とわがままが止まらなくなり、隔離中の寝室から出て、リビングルームでテレビを観だす始末。
母は泣いて電話してくるし、もうカオス状態の実家。父の蛮行(?)を兄がとめようと、とっくみあいになったらしく、父の前歯も折れてしまったらしい💦
父と電話越しで話すと、穏やかで元気な声で、「だれがコロナなんだ?お父さんは何ともないけど、ちょっと歯が抜けた。何でだろうな~。お父さんは、テレビ観ているよ。お母さん達は、他の部屋にいっているよ。」
あれれ、隔離する人がいつの間にか反対に💦(笑)兄と喧嘩になったことも、全く覚えていません・・。もう、お笑い話にするしかない💦
私の症状はずいぶんおさまりましたが、今朝の抗原検査は、まだ陽性。
思い描いていた「両親サポート一時帰国プラン」は、大幅に変更を余儀なくされています・・💦
それにしても、91歳父のコロナからの回復力、恐るべし!ボケるって、ある意味、悪い過去も全て忘れて、幸せなのかもしれない・・と💦