一番大好きな季節、2月

2月のアルガルヴェ。

今冬は、例年に比べて、寒いということだけど、常夏のシンガポールに長年住んだ私にとって、とにかく、四季があることが新鮮です。

冬は、観光客も少なく静か、そして、2月は、もう春の花がいろいろ咲き始め、桜に似ているアーモンドの花、ミモザの花、ピンクと黄色に染まり始めるのがこの季節。だから、ここで私が一番好きなのは、2月。

もうひとつ、2月が大好きな理由は、オレンジ!

12月に収穫もできるけど、2か月間のうちに、さらなる太陽を浴びて、甘さが増すので、2月がベストシーズンだそうで、アルガルヴェの各地で、Festa Da Laranja(オレンジ祭り)が開催され、特に、オレンジで最も有名なSilves市は、オレンジを使った特別メニューを提供する、レストランウィークの企画も。

Silves のオレンジ祭りの広告

オレンジ生産量は、ブラジルや中国ががダントツだそうけど、それに比べて、ずっと生産量が低いのに、ポルトガルのオレンジが世界的に人気が高いのは、環境や健康に配慮して、栽培されるうちの多くが有機栽培であることも理由の一つらしい。

オレンジの起源について調べてみたら、下記の英語の記事を見つけました。

https://www.intura-travel.com/en/blog/cycling/oranges-in-the-algarve

(日本語訳)オレンジの起源は中国で、もとは、苦くて酸っぱい果物でした。11世紀から13世紀にかけての十字軍遠征の時代に、ペルシャ人やアラブ人を通じ、シルクロードや中東ルートから地中海のシチリア島にもたらされました。そして、シチリア島から、ヨーロッパの他の地域に広がりました。ヨーロッパルートの途中で、西のインドルートへも広がり、ヒンズー教徒はオレンジに「ナランジ」という名前を付けました。それが、オレンジという名の由来です。

そして、ポルトガルという国名の意味は、なんと、「オレンジ」!東地中海の言葉が起源で、オレンジのことを、トルコ語で「Portukal(ポルトカル)」、ギリシャ語で「Portokal portokáli」、ルーマニア語で「portocáliu」、ペルシャ語で「portegal」、アラビア語「bortugal」と言うとのこと。(ブログを書くために、知らないことを、いろいろ調べます。頭の体操!)

さて、今年も、オーガニックオレンジを大量に購入して、2度もジャムを作りました。正確に言うと、マーマレード。皮や綿の部分を加えたものを、マーマレードと言うらしいけど、ついついジャムと言ってしまします💦

1回目は、昨年同様、Silves のフランス人経営オレンジファームで、オレンジ狩りを楽しみつつ、マーマレード作り。1キロ当たり、1.5ユーロ(日本円320円ほど。オレンジ狩り経験ができる分、ちょっと高め)

2回目は、Silves のオレンジロード沿いの露店で、1キロ80セント(日本円約110円)で、オーガニックオレンジを売っていた!

Rota da Laranja (オレンジロード)沿いのオレンジ売り

一定量の砂糖を入れないと、とろみがつかないのだけど、市販のマーマレードは、フルーツに対して、50パーセントくらいの砂糖が入っている!少しでも控えめにしようと、35パーセントの砂糖で作ってみました。(それでも、合計10キロのオレンジに、3.5キロの砂糖を使います💦)

皮の苦みをとるために、オレンジを水に1日浸し、作る当日に、皮を剥いたら、沸騰させたお湯で1分ほど茹でます。そして、とろみをもっと出すために、少しレモンを加えて。

さて、お味は?2月のオレンジ自体がとても甘いから、35パーセントの砂糖でも、十分に甘いマーマレードになりました!


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