教会の無料ピアノコンサート♪

自然が素晴らしいアルガルヴェだけど、良くも悪くも田舎・・文化イベントが少ないのが、ちょっと残念なところ。

コロナ渦で、都会に住んでいても制約だらけの期間を経てきたから、その辺は、少しは適応しているつもりだけど、先日、facebook のグループで、教会での無料ピアノコンサートの告知を見た途端、水を得た魚のように、目が輝いた☆

自宅から車で40分程にある、Boliqueime という小さな町にある教会での、若手フランス人ピアニストによるコンサート!

問題は、開演が夜9時!(こちらは、イベントの開始時間が、夕食後に設定されることが多々!)ということで、犬娘・犬息子達の世話をポルトガル人の女性に頼み、会場近くのホテルに1泊することに。

Boliqueime

絶対に眠たくなるのを予想し、ランチにワインを飲み(睡眠薬代わり)、ホテルで昼寝もしっかりして、いざ会場へ。

会場である、16世紀初頭に建立されたという、Igreja Matriz de São Sebastião教会。1755年の大地震で全壊、その後、再建されたそうですが、地元の人の信仰のために建てられた、という感じが伝わってくる、慎ましい雰囲気の建物です。

少しでもいい席を取りたいと思い、30分前に行ったのに、残っている席は後部の数席のみ。

今回演奏して下さったピアニスト、Jonathan Fournelは、弱冠29歳という若さながら、すでにいくつかの国際コンクールで優勝歴がある実力派!

本日のプログラムは、モーツァルト(オーストリア)、フランク(フランス)、シマノフスキー(ポーランド)、ブラームス(ドイツ)の作品。

10分遅れで始まったコンサートは、とにかく素晴らしかった!

作曲家の偉大なスピリットに、ピアニストの知性と若いエネルギーが組み合い、最初から最後まで、魅力たっぷりの演奏でした。

遅い開演だというのに、休憩時間が20分もあったけど、サプライズで、ユースコーラスグループが、ブラームスの美しい合唱曲を歌ってくださり。

ピアノプログラム終了後、アンコールに、素敵な小品を弾いてくださった。J.S. バッハのプレリュード、変ロ短調。5つ星フルコースディナーの後に、超高級ブランデーを頂いているような、うっとり酔いしれる演奏。

演奏を聴きながら、偉大な作曲家達が作った世界、素晴らしいピアニストの世界を、国籍の壁を越えて楽しむことができる、ピアノという楽器の素晴らしさを改めて再認識し、ピアノの世界を知るきっかけを作ってくれた、母に改めて感謝したひとときでした。

最近、日本で不気味な地震が増えているこの頃、南ポルトガルの田舎町にある、大地震も経験したこの教会で、そのことも憂慮しつつ・・今日は、89歳の母に電話して、コンサートこと、伝えよう。

また、少しだけ、ピアノが弾きたくなってきた・・どんどん長くなっているブランクで、指が益々弱っている現実を見ることになるけど💦、今日は、ちょっとピアノの蓋を開けてみようかな・・。

会場近くの路地

追伸・先ほど、ピアノの蓋を開けたら、埃がたまっていた💦


Leave a comment